旅の始まりは「保険アクティベート」の儀式から
2026年、今年も「青き翼」の栄光を維持するための戦いに、本日も挑んでまいります。
今回の修行の目的地は、韓国・金浦(GMP)。しかし、ただの海外旅行ではありません。これは後の「金浦発券ループ」を完成させるための、極めて重要なファースト・レグなのです。
……と、意気揚々に決め込みましたが、浮き足立つ時こそ足元を掬(すく)われるのが旅の常。 それが海外旅行です。常に予期せぬリスクと隣り合わせでもあり、もちろん多くの修行僧がそうであるように、私もクレジットカード付帯の保険には万全を期しています。
私が現在保有している、メインのクレジットカードは以下の通り。
- ANAプラチナカード: 持っているだけで安心の「自動付帯」
- dカード プラチナ: 強力な保護を上乗せする「利用付帯」
ここで重要になるのが、「利用付帯をいかにスマートに発動させるか」です。

今回の空港アクセスに選んだのは、南海電鉄。
理由は単純です。改札機の「タッチ決済」を利用することで、移動しながらにして保険のアクティベートを完了させる……。
これこそが、令和の修行僧に相応しいスマートな出発の儀式なのです。
クレカ付帯 vs 旅行保険単体 ―― 修行僧の選択
クレカ保険だけで本当に大丈夫?
「海外旅行保険なんて、別途数千円払って加入すればいいじゃない」と思うかもしれません。しかし、頻繁に空を飛ぶ修行僧にとって、そのコストは馬鹿になりません。
ここで、一般的な「海外旅行保険(単体加入)」と「クレジットカード付帯」のメリット・デメリットを整理してみます。
| 項目 | 旅行保険(単体加入) | クレジットカード付帯 |
| コスト | 旅行のたびに数千円 | カード年会費に含まれる(実質0円) |
| 補償額 | 非常に手厚い(カスタマイズ可) | カードにより差がある(合算が可能) |
| 手続き | 毎回加入手続きが必要 | 自動、または今回のような「利用」で発動 |
| 安心感 | 窓口サポートが強力 | 自分で規約を把握しておく必要がある |
修行僧の結論:『合算』と『二段構え』
私が今回、別途保険に入らずクレカ付帯で挑む理由は、「補償内容の合算」ができるからです。ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、死亡・後遺障害以外の補償(治療費用など)は、複数のカードの補償額を合算して請求できるというルールがあります。
- ANAプラチナ(自動付帯): 決済に関わらず常にベースをガード。
- dカード プラチナ(利用付帯): 南海電鉄の決済で、さらに補償を上乗せ。
この「二段構え」を構築することで、単体加入の保険に匹敵する安心感を、追加コストなしで手に入れているのです。
一見すると単体保険が有利に見えますが、複数のプラチナカードを組み合わせることで、コストを抑えつつ単体保険に匹敵する補償額を確保できる。これが、私の導き出した最適解です。
チェックインの舞台は、アイランドE

関空の出発ロビーに降り立ち、まず向かうのがアシアナ航空のカウンター。2026年現在、アシアナ航空は「アイランドE」を使用しているようです。
※常時というわけではなく、結構頻繁に変わるので都度掲示板で確認してみてくださいね
一般的に、国際線の空港到着は「出発の2時間半〜3時間前」が鉄則と言われています。
理由はシンプル。チェックインカウンターが開くのがその時間帯であり、かつエコノミークラスには既に「長蛇の列」ができ始めているからです。
少しでも出遅れれば、チェックインで20〜30分。その後の保安検査場でさらに20〜30分。 ようやく制限エリアに入った頃には、出発前からヘトヘト……なんていうのも、海外旅行では「ざら」にある光景です。
特に今回は預け荷物なしの「機内持ち込み手荷物のみ」という身軽なスタイル。 本来なら自動チェックイン機で済ませたいところですが、そこは修行僧。ある「特権」を行使するために、あえてカウンターへと向かいます。
ここで真価を発揮する「スターアライアンス・ゴールド」の威力

そこで絶大な効力を発揮するのが、スターアライアンス・ゴールド(スタアラG)のステータスです。
私が保有するANAダイヤモンドは、スターアライアンスにおける最高峰のステータス。アシアナ航空のカウンターでも、当然ながら「ビジネスクラス・チェックインカウンター」の利用が認められています。
100人以上の行列を横目に、吸い込まれるように優先レーンへ。 「お預けのお荷物はございませんか?」 「はい、これだけです。」
GS(グランドスタッフ)さんとの数秒のやり取りで、爆速チェックインは完了。 あの長い列で浪費するはずだった30分が、一瞬にして「自由な時間」へと書き換えられる。この快感こそ、修行を乗り越えた者だけが味わえる特権なのです。
秘密の切符と、消える行列
チェックインカウンターで搭乗券と共に手渡されたのが、このピンク色の小さな紙。
これこそが、関空におけるステータスホルダーの証、「ファストレーンチケット」です。
※注意:各々の航空会社で対応が変わります。同じスタアラGでも今回のアシアナ航空や台湾のエバー航空はエコノミーでもチケットをくれますが、シンガポール航空などはビジネスクラスに搭乗しないともらえなかったりします。

ご存じの通り、保安検査場や出国審査場は「撮影禁止エリア」。カメラを向けることすら許されない聖域ですが、その手前で繰り広げられる「時間短縮の魔法」については語る価値があります。
通常、関空の保安検査場は国内外の旅行客でごった返し、蛇行する行列に30分以上捕まることも珍しくありません。しかし、このチケットを提示して専用レーンへ進むと……。
- 驚きのスピード: 一般レーンの喧騒を横目に、待ち時間ほぼゼロで検査機へ。
- 優雅な出国: その後の出国審査(自動ゲート)もスムーズに通過。
「さっきまでカウンターにいたのに、もう制限エリア?」 そう錯覚するほどの圧倒的なスピード感。改札でのdカードタッチから始まった「時間圧縮の旅」は、ここで一つの完成形を見せました。
修行僧の哲学 ―― なぜ私は「ステータス」を追い求めるのか
世の中には「修行」と称して飛行機に乗り続ける我々を、不思議な目で見る人もいるだろう。
しかし、私にとってのステータスは、単なる見栄や虚栄心ではない。それは「人生の質を最適化するための投資」なのです。
1. 「タイパ」の極致:時間は唯一、取り戻せない資源
今回のチェックインと保安検査を思い出してほしい。 一般レーンで浪費されるはずだった「30分〜1時間」という時間。ステータスがあれば、その時間を丸ごと「ラウンジでの仕事」や「出発前の休息」へとコンバートできる。
年間に数十回フライトする者にとって、この積み重ねは数十時間、数日分に相当します。「行列に並ばない」という選択権を買うこと。 これこそが、現代における究極のタイムパフォーマンス(タイパ)だと私は確信しています。
また、修行には多額の費用がかかります。しかし、今回紹介した「保険の合算」や「ラウンジ利用」、「手荷物の優先受け取り」などを金額に換算してみてください。
一度手に入れたステータスがもたらす安心感と利便性は、単発の旅行保険代や飲食代を遥かに凌駕します。「高い投資をして、それ以上のリターン(体験と快適さ)を中長期で回収する」。 これが私の考える真のコストパフォーマンス(コスパ)でありステータスというものの本来の価値ではではないでしょうか。
ステータスとは、単なるカードの色だけではありません。それは、旅から「ストレス」という摩擦を取り除き、「純粋な移動の愉しみ」だけを抽出するための、洗練されたツールなのです。
次回:「ANAラウンジはもうない。新しくなったKIX Lounge KANSAI潜入レポ」へ続く

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