雨の宮古島に降り立つ

関空から約2時間半。機内のモニターが着陸を告げ、窓の外に目をやると、そこには期待していた『宮古ブルー』ではなく、しっとりと濡れた滑走路が広がっていました。
到着した宮古島は、あいにくの雨。
でも、ヤシの木が揺れる空港の外気に触れた瞬間、南国特有の湿った風が『本当に宮古まで来たんだ』という実感を運んできてくれます。
一瞬の滞在を刻むカウンター

本来ならレンタカーを借りて島を一周したいところですが、修行僧の私に残された時間はわずか数十分。
1階のANAカウンターへ向かい、折り返しの手続きをスマートに(心は少しだけ泣きながら)済ませます。
吹き抜けの開放感があるロビーは、意外にも落ち着いた時間が流れていました。もちろん、奥にはきちんとプレミアムメンバー用のカウンターもしっかりと用意されております。
誘惑のお土産パラダイス


エスカレーターで2階へ上がると、そこは宮古島の魅力が凝縮されたショップエリア。 吹き抜けから見下ろす空港の様子も、中規模空港ならではの距離感で愛着が湧きます。
『ぐりーんりーふ』さんに並ぶ『宮古空港限定品』の文字。雪塩、黒糖、泡盛……。 時間がない!と分かっていても、カラフルなお土産の山に吸い寄せられそうになるのを必死に堪えます。この『選ぶ楽しさ』と『時間のなさ』の葛藤こそ、タッチ修行の醍醐味(?)かもしれませんね。
雨の展望デッキと、最後の一杯

展望デッキ:雨に煙る宮古の翼
タッチ修行の宿命、それは滞在時間の短さ。雨に濡れる展望デッキへ出ると、そこには私が今降りてきたばかりのB737-800が、ひっそりと出番を待っていました。
3/28の直行便運休を惜しむかのような、冷たい雨。誰もいないデッキで、濡れたアスファルトに反射するANAブルーの翼を見つめていると、どこか遠い世界の出来事のように感じられます。
エアサイド:唯一の灯り『ぐりーんりーふ』
保安検査を抜けると、そこには宮古空港唯一のショップ『ぐりーんりーふ』が温かい光を放っていました。
華やかなラウンジはありません。でも、搭乗口A3のモニターに映る『ANA 1750 関西』の文字を確認し、この小さなショップで最後のお土産を吟味する時間は、修行僧にとっての『聖域』のようなもの。
宮古空港限定の泡盛『サシバ』のボトルを眺めながら、このこじんまりとした空間に流れる穏やかな時間を、心ゆくまで噛み締めました。」
日常へのテイクオフ

滞在、わずか30分。 憧れの宮古ブルーこそお預けとなったが、雨に濡れた滑走路の静寂や、ショップの温かい灯りは、かえってこの『直行便ラストフライト間近』の寂寥感を際立たせてくれたように思います。
帰路、プレミアムクラスの静かな機内で、爽やかに香るカボスジュースを一口。 喉を通り抜ける爽やかな酸味が、慌ただしい修行の疲れをスッと洗い流してくれます。
3/28の運休を前に、この『こじんまり』とした空港の空気に触れられたこと。それ自体が、今回の修行における最大の収穫だったのかもしれません。
関空の灯りが見えてくる頃、私の心はすでに次のフライト、そしてその先にある『ダイヤモンド』の輝きへと向かっています。
宮古修行、完結。 またいつか、今度は晴天の空の下で再会できる日を願って――。」


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