SFC修行 2026:運賃種別で変わる積算率と「スタンダード」を選ぶメリット
2026年5月、ANAの国内線運賃体系が新しくなりました。これからSFC修行をスタートする方にとって、最初の関門は「どの運賃で予約するか」ではないでしょうか。
今回は、新ルールにおける3つの主要な運賃を比較しながら、私がなぜ「スタンダード(運賃H)」をおすすめするのか、その具体的な理由をまとめました。
エコノミークラス 3つの運賃とPPの関係
まずは、2026年5月19日搭乗分からの積算率と搭乗ポイントの表を見てみましょう。この数字の差が、修行の効率を大きく左右します。
| 運賃種別 | 積算率 | 搭乗ポイント | 修行効率の視点 |
| フレックス | 100% | 400 PP | 効率は最高ですが、価格も非常に高額です。 |
| スタンダード | 80% | 200 PP | バランス型。効率・価格・付加価値の均衡が最高です。 |
| シンプル | 70% | 100 PP | 最安ですが、PP効率が落ち、座席指定にも制約が出ます。 |
「シンプル」は安価で魅力的に見えますが、長距離の那覇ルートなどでは「10%の積算率」と「100PPのボーナス」の差が、解脱までの搭乗回数にじわじわと響いてきます。
私が「スタンダード」を選択した理由
一見、最安の「シンプル」でも良さそうに見えますが、公式のサービス比較を見ると、修行僧にとって無視できない「壁」があることがわかります。
- 「当日アップグレード」の権利: スタンダードなら、当日プレミアムクラスに空席があれば130%積算へ昇格するチャンスがあります。しかし、シンプル運賃はアップグレード自体が不可。この差は修行のスピード感に直結します。
- 「事前座席指定」の確実性: シンプル運賃の場合、座席指定ができるのは「出発24時間前のオンラインチェックイン時」から。これでは、修行の楽しみである窓側席を確保するのは至難の業です。
- PPの底上げ: 積算率10%の差と、100PPのボーナス差。那覇ルートのような長距離を繰り返す修行では、この積み重ねが最終的な解脱までのコストと時間を左右します。
| 項目 | シンプル | スタンダード | フレックス |
| 販売期間 | 前日まで | 前日まで | 当日まで |
| 予約変更 | 不可 | 有料で可能 | 無料で可能 |
| 払い戻し | 有料(5%相当〜) | 有料(5%相当〜) | 有料(5%相当〜) |
| 手荷物 | 1個(23kg)まで | 2個(各23kg)まで | 2個(各23kg)まで |
| 座席指定 | 出発24時間前から | 予約時点から可能 | 予約時点から可能 |
| アップグレード | 不可 | 可能 | 可能 |
それ以外にも、シンプル運賃は地味に預け荷物の許容量が1個(23kg)までだったりといろいろな罠があったりもします。身軽に財布とスマホだけっという修行僧ならあまり問題になったりはしませんが・・・
わずか10%と100PPの差が、解脱までの「距離」を劇的に変える
「わずか10%と100PPの差」がいかに大きいかをお話ししてきましたが、ここからは私が実際に2026年5月の修行用に予約した画面を見ながら、具体的な戦略を解説します。



※ご注意:これはあくまで大阪を拠点とする私の一例です。お住まいの地域や予算、修行に割ける時間によって最適なルートは異なりますが、一つの「ケーススタディ」として参考にしてください。
なぜ予約番号がバラバラなのか?「別切り」を選択した理由
私の予約画面を見ていただくと、すべてのフライトが独立した予約番号を持つ、いわゆる「別切り」状態になっています。
新システム(国際線システムへの統合)において、理想のルートを組もうとすると直面するのが「システム上の制限」です。
実は、私が今回組んだような「複雑な三角飛び」や「短時間での折り返し」は、一つの旅程としてまとめようとするとエラーが出て予約できないケースが多々あります。
「予約ができないなら、一便ずつ確実に押さえる」。 これが、私が辿り着いた一つの解決策です。もちろんこの方法には乗り継ぎと認識されないというシステム上のデメリットも存在しますが。
「別切り×スタンダード」で自由を手に入れる
一括予約に縛られないことで、以下のメリットを享受しています。
- 各便でのアップグレード勝負!
1レグごとに「この便は空席があるからプレミアムクラスへ!」と独立して手続きが可能です。 - マルチエアポートの活用
土曜は「伊丹(ITM)」、日曜は「関空(KIX)」といった、大阪ベースならではの柔軟な運用。これも別切りだからこそ、パズルを組むように自由に選べるんです。 - リスクの分散
一箇所の変更が全行程の運賃再計算に波及するのを防ぎ、一便ずつの価格をスタンダード(H)で固定しています。
【実践データ】大阪発・1泊2日の修行スケジュール(2026年5月末)
これらすべての戦略を詰め込んだ、私の実際の行程がこちらです。大阪ベースの強みを活かしつつ、羽田・那覇を絡めた「三角飛び」を2日連続で構成しました。
■ 1日目:5月30日(土) 【伊丹発・那覇/羽田経由】
- ITM 09:15 → OKA 11:25 (NH763)
👉 1,382 PP - OKA 12:45 → HND 15:10 (NH996)
👉 1,774 PP - HND 17:00 → ITM 18:10 (NH035)
👉 648 PP
- 1日目合計:3,804 PP
■ 2日目:5月31日(日) 【関空発・羽田/那覇経由】
- KIX 07:00 → HND 08:10 (NH094)
👉 648 PP - HND 09:10 → OKA 11:50 (NH995)
👉 1,774 PP - OKA 12:50 → ITM 14:40 (NH764)
👉 1,382 PP
- 2日目合計:3,804 PP
今回の修行リザルト(2日間合計)
| 項目 | 内容 |
| 合計運賃 | 80,680円 |
| 合計獲得PP | 7,608 PP |
| 最終PP単価 | 約 10.60円 / PP |
筆者コメント: スタンダード運賃(積算80%)をベースにしながらも、2日間で7,600PP超えを達成。PP単価も10円台前半に抑えられています。 もしこれが「シンプル運賃」だった場合、獲得PPは合計 6,134 PP まで激減し、同じ目標を達成するためにはさらに多くのフライトが必要になっていたでしょう。
【重要】勝負は「搭乗24時間前」。一瞬の判断が修行の質を決める


ここで一つ、2026年新運賃体系における重要な「鉄の掟」をお伝えしておきます。スタンダード運賃(H)で手に入れたアップグレードの権利ですが、実は「手続きができるのは搭乗の24時間前から」というルールになっています。
「24時間前のクリック合戦」に参加できるのは誰だ?
オンラインチェックインが始まる出発24時間前。ここで初めてプレミアムクラスの空席が開放され、アップグレードの手続きが可能になります。
- シンプル運賃:
この争奪戦に参加することすら許されません。 - スタンダード運賃:
24時間前の時報とともに、「勝利へのボタン」を押す権利があります。
わずか数千円の差で、この「24時間前の決戦」に参加できるチケットを買っていると思えば、スタンダード運賃がいかに価値があるか分かっていただけるはず。
修行当日、あの豪華な食事にありつけるか、それとも普通席で過ごすか。その勝負は、すでに前日の24時間前から始まっているのです……!
【要注意】アップグレード料金は「路線(距離)」で変わる!
ここで忘れてはならないのが、アップグレードにかかる追加料金は一律ではないという点です。ANAの新ルールでは、飛行距離(区間)に応じて料金設定が異なります。
路線ごとの価格イメージ(一例)
- 短距離(例:羽田ー伊丹):
比較的安価に設定されていますが、搭乗時間が短いため「食事を急いで食べる」という慌ただしさも(笑)。 - 長距離(例:羽田ー那覇):
料金は高めになりますが、その分、豪華な食事をゆっくり楽しめ、獲得できるPPの増分も大きくなります。
「どこで課金するか」が修行僧の腕の見せ所!
すべての便をアップグレードすると予算が跳ね上がってしまいます。だからこそ、私の組んだルートのように「滞在時間が長く、PP効率が良い那覇路線」に絞ってアップグレードを狙うなど、メリハリをつけるのが賢いやり方。
「スタンダード運賃(H)」で予約しておけば、24時間前の空席状況と自分の財布と相談しながら、一便ごとに「勝負」するか「温存」するかを選べる……
この自由度こそが、別切り予約の真骨頂なんです。
事前座席指定で狙う「富士山の絶景」と、そこに必要な「運」の要素
ここまで「当日アップグレード」という大きな夢をお話ししてきましたが、プレミアムクラスへの昇格は24時間前の空席状況次第。運悪く満席で、エコノミークラスのまま搭乗することになるケースも当然あります。
しかし、そこで「がっかり」する必要はありません。なぜなら、私たちが選んだのは「スタンダード運賃」だからです。
「見える確率」を予約時点で最大化する
シンプル運賃では、座席指定ができるのは搭乗24時間前からですが、スタンダード運賃なら予約完了直後から、窓側の「富士山が見える席」を狙って確実に押さえることができます。

もちろん、富士山が見えるかどうかは最終的には「運」次第。当日の天候や風向き、飛行ルートの気まぐれに左右される部分はあります。
ですが、「見える確率を最大限に高める準備」ができるのは、予約直後から座席指定ができるスタンダード運賃だけの特権。たとえアップグレードに失敗したとしても、この絶景に出会えるチャンスを自分で作り出せる……それこそが、効率だけではない「修行の豊かさ」に繋がるのです。
SFC修行 2026:「スタンダード」を選ぶべき理由(まとめ)
2026年5月の新システム導入により、SFC修行の常識は大きく変わりました。単に「最安値」を追うだけでは、結果的に時間とコストを浪費しかねません。
- 「10%と100PP」の差は絶大:
長距離路線を繰り返す修行において、この微差が最終的な搭乗回数を左右します。 - 「スタンダード」が最強の選択:
積算率80%を確保しつつ、当日アップグレードの権利と、予約時点からの座席指定権を手に入れる。これこそが「効率」と「快適さ」の黄金バランスです。 - 「別切り予約」でシステムを攻略:
折り返し予約が難しい新システムの壁を、1便ずつの個別予約で突破。大阪ベースならマルチエアポート(伊丹・関空)を駆使した自由なパズルが楽しめます。 - 修行を「旅」に変える:
24時間前のアップグレード合戦に挑み、事前指定で富士山の絶景を狙う。数字を追うだけでなく、空の旅そのものを慈しむ心の余裕が、解脱への一番の近道です。
同じ路線を行ったり来たりというのも効率を求める上では重要かもしれませんが、途中の大阪伊丹を大阪関西へ変えてみる。これだけでもずいぶんと見える景色が違ってきたりもします。
緻密に計算されたスケジュールと、少しの遊び心。これが、私が提唱する2026年のSFC修行スタイルです。


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