【衝撃!?】土曜11時半、レストラン街に人影なし。羽田イノベーションシティの「静かなる絶望」と「国際線の煌めき」。

滞在・ラウンジ

羽田の隣にある「無人の街」? 噂の真相を確かめに。

 羽田空港のすぐ隣に、土日でも人がほとんどいない場所があるらしい」

 そんな、飛行機好きや修行僧の間でまことしやかに囁かれる噂を確かめるべく、私は3月初旬の土曜日、午前10時に天空橋駅へと降り立ちました。

 結論から申し上げましょう。 その噂は、紛れもない「本物」でした。

 賑わう空港の喧騒が嘘のように静まり返ったその街には、現代の旅行者が忘れてしまった、究極の「ゆとり」と「余白」が広がっていたのです。

📸 アクセス解説:天空橋駅から羽田イノベーションシティへ

天空橋駅の少し不思議な歩き方

 羽田空港から京急線でわずか一駅。天空橋駅に到着してまず驚くのが、その案内です。目指す「HICity口」改札へ向かうには、一度階段を上がり、反対側のホームを経由して進まなければなりません。

 初めての方だと少し戸惑うかもしれませんが、足元の青いタイルの案内に沿って進めば大丈夫です。

近未来への入り口「HICity口」改札

 案内に従って進むと、スタイリッシュなライティングが印象的な改札が現れます。ここを抜ければ、いよいよ今回の目的地である「羽田イノベーションシティ」の入り口です。

ゲートを抜けると、そこは「静寂」のフューチャーシティ

 スタイリッシュなライティングの改札を抜けると、目の前には広大なロータリーが広がっています。しかし、地上へ上がってまず驚くのは、その圧倒的な「人の少なさ」です。

 羽田空港から電車でわずか数分。あちらが数万人規模の熱気に包まれている一方で、ここは驚くほど静まり返っています。整備されたばかりの美しい建物やバス停のシェルターが並んでいますが、歩いている人はおろか、車の気配すらほとんどありません。

 まるで、まだ一般公開されていない未来の都市に、自分一人だけが迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えます。

エスカレーターを上がると、そこは「静寂」のメインストリート

 エスカレーターで2階へと上がると、そこにはHICityのメインストリートが広がっています。  しかし、視界の先まで見渡しても、歩いている人の姿がほとんど見当たりません。

 時刻は午前10時過ぎ。本来なら週末のレジャーを楽しむ人々で賑わい始めてもおかしくない時間ですが、どこを切り取っても「無人」の風景が続きます。新しくて綺麗な街並みが、かえってその静寂を際立たせているようです。

 まるで街全体がまだ眠りについているかのような、あるいは自分だけがこの広い施設を貸し切ってしまったかのような、不思議な寂しさと贅沢さが同居した空気が流れています。

独占状態の足湯スカイデッキ。そこは静寂の特等席でした。

 建物の上層階にある「足湯スカイデッキ」に到着しました。羽田空港の滑走路を一望できる、本来ならこの施設で最も人気があるはずの場所です。ところが、目の前に広がっていたのは、人っ子一人いない「完全貸切」の空間でした。

 並ぶことも、場所取りをすることもなく、好きな場所で足湯に浸かりながら飛行機を眺めることができます。これほど贅沢な時間は他にありませんが、あまりの静かさに「本当にここで合っているのかな?」と、少し不安になってしまうほどです。

温 かいお湯に足を浸しながら、ただただ広がる滑走路と青空を眺める……。都会の喧騒を完全に忘れてしまうような、不思議な時間がここには流れていました。

目の前は国際線エリア。でも「滑走路の運用」には要注意。

 この足湯スカイデッキの最大の魅力は、第3ターミナル(国際線)に駐機している飛行機たちが目と鼻の先に見えることです。各国の色鮮やかな機体が並ぶ姿は、眺めているだけで世界旅行をしているような気分にさせてくれます。

 ただ、一つだけ注意が必要なのが「滑走路の運用状況」です。この日は風向きの関係で、離着陸がはるか遠くの滑走路で行われていました。目の前に広大な滑走路があるのに、肝心の離着陸が「豆粒」のようにしか見えない……。そんな、飛行機好きとしては少し「絶望的」な状況に陥ることもあるのです。

 もし大迫力の離着陸を狙うなら、南風運用の「RWY16」のタイミングを狙うのがベストです。その時は、ここが文字通りの「神スポット」へと変貌します。

※この日は着陸は34R(国内線T1側)&34L(国内線T2側)離陸は34L&23(沖合のD滑走路)のため、迫力のある離着陸シーンはほとんど拝めずな状態でした。💦

11時半。ランチタイムの「ゴーストレストラン」

 足湯でゆっくりした後、お腹も空いてきたのでレストラン街へと向かいました。時刻は11時半。一般的なショッピングモールなら、そろそろどのお店も行列ができ始め、呼び出しのベルが鳴り響く時間帯です。

 しかし、目の前に広がっていたのは、驚くべき光景でした。  オープンしているお店の前に人影はなく、通路にも自分以外の歩行者がほとんど見当たらないのです。

 「本当に営業しているのだろうか?」と不安になってお店を覗き込むと、店員さんと目が合って「いらっしゃいませ!」と明るい声が。どうやら、システムエラーでも休業でもなく、ただ単に「誰もいない」だけ。

 空港のすぐ隣という超一等地にありながら、行列に並ぶストレスはゼロ。まるでこの街全体が、私一人のために用意された貸切空間のように思えてきました。

HICityは「静寂」を愛する人のための、贅沢な空き地でした。

 結局、この日は風向きの関係で、目の前の滑走路を豪快に駆け抜ける離着陸機を見ることは叶いませんでした。  駐機している各国の色鮮やかな機体たちを眺めながら、「いつかあっち側に乗りたいな」と思いを馳せる……。そんな、少し静かで内省的な時間が流れていきます。

 羽田空港の喧騒に疲れ、行列に並ぶのも、人混みをかき分けるのも嫌になった時。この「羽田イノベーションシティ」は、究極の避難所(リダイレクト先)になってくれるはずです。

 ただし、迫力ある写真を狙うなら、事前に「風向き」と「滑走路運用」のチェックだけは忘れずに。 誰もいないレストラン街で、静かにコーヒーを飲み干して。私は、また「南風」が吹く予報の日に、この静かな未来の街を訪れてみようと思います。

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