GW最終日昼行便の香港空港チェックインと座席変更の経緯

ゴールデンウィーク最終日の香港国際空港ターミナル内は、日本への帰国客や乗り継ぎ客で非常に混雑していました。エコノミークラスの一般チェックインカウンターにはそれなりに混雑しておりましたが、今回はANAダイヤモンドメンバー専用の優先レーンを利用したため、待ち時間なくスムーズに手続きに進むことができました。
カウンターでパスポートを提示し、預け入れ手荷物の手続きを行っている最中、グランドスタッフから「本日はエコノミークラスが満席となっております。そのため、ビジネスクラスのお席をご用意させていただきました」と説明を受けました。
今回の航空券はセールで購入した最安値のエコノミークラス運賃だったため、このような低運賃のチケットであっても座席変更の対象になるのか、という驚きがありました。混雑期にはこのような座席変更が発生しやすいという知識はありましたが、実際に手渡された搭乗券のクラス欄に「C」、座席番号に「6D」と印字されているのを見て、普通にびっくりしました。
B787-8(78M)ビジネスクレイドル「6D」の座席・居住性

機内に乗り込むと、そこには国内線プレミアムクラスでもおなじみの「78M(B787-8)」の空間が広がっていました。コロナ禍の時期には国内線にバンバン投入されていた機材なので、正直なところ「いまさら感」は拭えませんが、今回は改めて国際線のビジネスクラスとして利用します。


座席は「ビジネスクレイドル」。今回はエコノミーだけでなくビジネスクラスも満席で、当然ながら私の隣にも人が座っていました。スタッガード仕様のような個室感やプライベート感は全くありませんが、成田まで4時間程度の昼行便であれば、これだけゆとりがあれば十分ゆったり過ごせるかな、というのが率直な感想です。
アメニティは、座席にあらかじめ枕とブランケットが用意されているだけというシンプルなものでした。個人的には、クレイドル仕様のシートで枕を使うと首の位置が高くなりすぎてしまうため、座ってすぐに枕は頭上の収納棚へ片付けました。一方で、機内は結構冷えていたため、厚みのあるブランケットは最後まで重宝しました。
また、アメニティとしてスリッパも用意されています。機内で靴を脱いでリラックスして過ごすためには必需品であり、席に着いてすぐに履き替えました。
NH812便(昼行便)ビジネスクラスの機内食とサービス

香港を午前9時30分に出発するANA812便では、離陸して水平飛行に移ったあと、昼食(ランチ)としての機内食がサーブされます。
メニューは和食と洋食から選べますが、今回はエコノミークラスからの座席変更ということもあり、割り当てられた「6D」はビジネスクラスエリア内でも後方の座席でした。そのため、本当は洋食を希望していたのですが、自分の席に順番が回ってきた時点ですでに洋食は売り切れとなっており、選択肢は和食のみとなっていました。
事前情報として「海外発の便で提供される和食は正直微妙」という意見をよく目にしていたため、少し構えていた部分もありました。しかし、実際に食べてみるとクオリティが高く、私個人としては普通に美味しいと感じました。
提供スタイルはコース形式ではなく、お盆にすべてが載ったワンプレート形式です。5月のメニューは、主菜が「豚しゃぶ 青紫蘇みぞれあん掛け」、小鉢が「茄子と鶏そぼろあん掛け」、前菜として玉子焼き、サーモン南蛮漬け、鶏照り焼き、つぶ貝うま煮と海老団子の串打ちなどが並んでいました。
メインの豚しゃぶも温かく、白米の炊き加減も丁度よかったため満足度は高かったです。ただ、個人的に貝類が大の苦手であるため、前菜の「つぶ貝うま煮」だけは手を付けず残す形となりました。

機内はビジネスクラスも本当の満席状態で、CAさんも忙しそうに動いていました。そのような慌ただしい状況ではありましたが、全体を通して目配りの効いた丁寧なサービスを受けることができました。
今回は、折角のビジネスクラスということで、ドリンクサービスではシャンパンをいただきました。こちらも国内線にはないサービスなのでビジネスクラス搭乗時は必ずと言っていいほど注文してしまいます。
食後の時間と機内エンターテインメント
食後は、御膳に乗っていた白い湯呑みで温かいお茶をいただきました。ブログとしてはシートモニターでの映画や機内エンターテインメントの充実度なども紹介したいところですが、私自身は普段からこれらをほとんど利用しません。今回は成田までの残りのフライト時間をほぼすべてお昼寝に充てました。
長距離の深夜便などであればやはりフルフラットシートが欲しくなるところですが、香港からの4時間程度のフライトとなると話は別です。離陸後のドリンクサービスと機内食が終わった時点で、残りのフライト時間は大体2時間。正味お昼寝ができるのは1時間半ほどしかありません。
そのため、この路線であればフルフラットでなくてもクレイドルシートで十分だと感じます。というのも、このシートはリクライニングを深く倒すと、背もたれと足元が連動してシート全体が「ゆりかご」のように傾く仕様のため、体感としては結構フラットに近い感覚になります。体が前方にずり落ちることもなく絶妙にホールドされるため、靴を脱いでブランケットに包まれていると非常に心地よく過ごせます。
ただ、フルフラットではないので、当然ながら寝返りを打つことはできません。そこはやはり短距離便向けの仕様ですが、1時間半ほど割り切って仮眠を取るだけであれば、到着直前までぐっすりと快適に眠ることができました。
まとめ:大混雑期に実感したステータスの価値

香港にはディズニーランドなどの観光スポットもあり、日本からの旅行先として常に人気です。ただ、成田発着のこの便は普段であれば「北米などへの乗り継ぎ客」が大半を占めており、日本人の割合は1〜2割程度しかいません。そのため、普段なら香港空港のイミグレーション(出入国審査)もそれほど混み合わないのが特徴です。
しかし今回は、ゴールデンウィークの最終日。普段の路線特性とは完全に異なり、機内の6〜7割を日本人の帰国客が占めるという珍しい状況になっていました。直前までセールでガンガン販売されていたものあり、日本発着ベースの強烈な Uターンラッシュに、普段通りの国際的な乗り継ぎ需要も重なった結果、エコノミークラスに本当の満席が発生していたのだと思います。
そんな大混雑のタイミングにおいて、セールで購入した最安値のエコノミークラス運賃だったにもかかわらず、ビジネスクラスへの座席変更を受けられたのは非常に幸運でした。これは、機内満席に伴う調整の際、保有しているダイヤモンドステータスの優先順位がしっかり機能した結果だと感じています。混雑期にこそプレミアムメンバーの価値が目に見える形で還元されることを、実体験として実感できたフライトとなりました。
行きの深夜便における「ド満席のエコノミークラス」という過酷な環境と比べると、今回の復路はまさに天国のような快適さでした。香港からの約4時間半の短い昼行便ではありましたが、ビジネスクラスのゆとりある座席で食後もしっかり睡眠が取れたおかげで、移動の疲れを一切残さずに成田へと帰国することができました。(※ちなみに、今回とあまりにもギャップが激しすぎる往路の様子は、こちらの記事「ANA香港便(NH813)搭乗記|GW深夜1時台出発の混雑状況と機内のリアルな記録」からご覧いただけます。笑)

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